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最先端のIoT ハードウェアクリエーター20社が関西に上陸します。
アジアにおけるものづくりの現場をクリエーターが尋ねるAsia Innovation Tour 2016が中国の深センから始まりました。日本からはハードウェアの深いビジネス経験を持つMakers Boot Campのシニアパートナーの木村美都もAsia Innovation Tourに参加しています。
台湾のHWTrekがオーガナイズするこのツアーは深センから始まり、ハードウェア企業たちは量産化に特化した中国の工場を訪れてます。その後は、大阪と京都で試作と量産化設計を得意とする日本のハードウェア技術について学ぶ予定です。その過程でハードウェア企業たちは自社製品をハードウェア開発のエキスパートに相談するチャンスやアジアマーケットへの参入の可能性を探ります。Makers Boot Campは京都のツアーの受け入れ先としてツアーをオーガナイズしています。京都では、試作ネットのHilltopやcrossEffect そして村田製作所、大阪ではパナソニックのWonder Lab Osakaを訪問します。ツアーで訪問するcrossEffect のデザインチームメンバー
今回、ハードウェア/IoTものづくりサポートを行うMakers Boot Campが世界中から集まった20社のハードウェア企業を招き、「Monozukuri Hub Meetup」を11月7日(月)に開催します。このMeetupは「Japan as a starting point for IoT / 世界のIoTを支える日本のものづくり」として、日本を代表する企業がいかに世界のものづくりやIoTを支える環境を提供できるのかを、世界から集まったクリエーターたちに伝えることを目的としています。 今回来日するのはKickstarter や Indiegogoで資金調達に成功した新進気鋭のクリエーターたち。彼らのアイディアを形にする「量産化設計」のパートナーとして日本のものづくり技術力は世界でも注目され始めています。 農業から人々の生活を見守るものづくりまで、様々なアイディアを持つクリエーターの一部をご紹介します。 Waverly Labs Inc. Pilotは世界初のウェアラブル翻訳機です。耳に直接取り付ける29mm x 26mm x 25mmのワイヤレスイヤフォンです。PilotはBluetoothとノイズキャンセレーションマイクを内蔵しており、スマートフォンのアプリとつなげることで複数のユーザーが自然に会話を楽しむことができるデバイスです。電源はリチウムイオンバッテリーを利用しており、マイクロUSBポートを使った充電となります。Indiegogoで$3,400,00の資金調達を達成しました。Pilotを使うことで、プライバシーを気にすることなく言語の壁を簡単に乗り越えることができるのです!創業者はフランスで素敵な女性と出会ったことからこの製品のアイディアを思いついたそうです。言葉が通じないフラストレーションがクリエーションに結びついた瞬間ですね。
2つ一組のワイヤレスイヤフォンを使い、スマートフォンのアプリを介して異なる言語を用いていても会話が可能です。複数のPilotを用意すれば二人以上の会話も可能なので、コンファレンスモードでも使用が可能です。しかも二つ以上の言語への翻訳も対応できるので、フランス人とアメリカ人と日本人といった組み合わせでも、会話を進めることができるのです。 これから未来に向けてどんどん国のボーダーがなくなってきますが、言葉の壁を簡単に乗り越えるデバイスがそれを後押ししてくれそうですね。 Pilotは2017年の5月に最初の工場生産を始める予定であり、かれらは現在メカニカルエンジニアリングやモジュールに関するサポートを求めています。また製造過程のコンサルティングも必要としています。二つ目に紹介するのはファームボットと言われる家庭農園のためのオープンソースのCNCロボットです。種上から水やりや草刈りまでオートメーション化し、家庭で野菜を育てるハードルを下げるロボットです。カナダで設立されたFarmBot IncはRaspberry Pi 3 や Arduino Mega 2560 Microcontrollerを用いており、多くのパーツは3Dプリンターを用いてプリントすることが可能です。
この他にも多くの注目を集めるハードウェア企業が参加するイベントが大阪と京都で行われます。大阪のイベントは若干席に余裕がありますので、興味のある方はぜひお申し込みの上お越しくださいませ! 【京都】11/07 : Japan as a starting point for IoT 【大阪】11/08 : HWTrek Demo Day 【Monozukuri Hub Meetupとは?】 毎回様々な分野の専門家を世界各国から招き、次世代の京都経済をリードするベンチャー企業を発掘・育成するため、継続的に京都で開催しているイベントです。起業家やメイカーズにとって京都の「ものづくりコミュニティー」を広げる場にもなっています。