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【イベントレポート】ディープテック立国時代に国際競争力を高めるためのオープンイノベーション戦略

2023年12月22日に「Deep Tech × Open Innovationを考える 〜 ディープテック立国時代に国際競争力を高めるためのオープンイノベーション戦略」と題して、株式会社シグマクシス 桐原 慎也氏をお招きし、株式会社Monozukuri Ventures 牧野が、製造業を代表とする日本の大企業が、オープンイノベーションの手法を活用して、国内外のディープテック・スタートアップと新しい事業を創っていく上で必要な知識を共有しました。

日本政府は2022年11月に「スタートアップ育成5か年計画」を発表。「ディープテック・シーズの創出強化」を柱の一つとし、経済産業省が2022年度補正予算で「ディープテック・スタートアップ支援事業」に1000億円の予算をつけるなど、産官学が連携した体制づくりを進めています。一方で、世界のディープテック・スタートアップ投資家の状況を見ると、日本の投資家の数は全体の3%に留まっているのが現状です。

今回のセミナーでは、ディープテックの1つであり、産業界での活用が加速しつつあるAdditive Manufacturing(AM、付加製造、いわゆる3Dプリンティング技術)の産業界での取り組みについて、シグマクシスの桐原氏がお話しました。世界の企業価値ランキングを俯瞰すると、ここ数年の間、世界をリードしてきたGAFABATといったデジタルプラットフォーマーも1つの転換点を迎えつつあり、エヌヴィディアやテスラ、TSMCといった“デジタルマインドを持った製造企業“が台頭つつあります。こうした企業は最新のディープテックを積極的に取り込みながら成長を遂げており、「ものづくり×デジタルプラットフォーマー」といった形態の企業が今後の主役になる予感があります。そのディープテック領域の一つにAMがあります。当該市場は10~20%で年々成長しており、これに付随して新しい市場や産業が生まれつつあります。この領域では大企業だけでなく、スタートアップの存在感も大きく、急成長して市場を牽引し始めています。

続いて米国を中心に日米でディープテック分野のVC投資を推進するMonozukuri Venturesの牧野が、ディープテック分野でのオープンイノベーションを推進するための基本的な考え方をお伝えしました。牧野からは海外企業を参考に日本企業も今こそ本気になってスタートアップとのオープンイノベーションに取り組む事の重要性をお伝えしました。ただスタートアップとのオープンイノベーションは重要とは理解しつつも、実践が難しいというのも事実です。そこでこれまでの経験から「オープンイノベーションのススメ方」として①スタートアップと大企業との間に立つ翻訳者の重要性、②ポートフォリオとして分散投資の考え方の重要性、③経営陣がコミットして会社全体で体制を構築していくことの重要性をお伝えしました。

その後、2人によるファイアサイド・チャットでオープンイノベーションとディープテックについて会場を巻き込んで議論をさせていただきました。会場からは海外企業との連携の仕方、また日本のスタートアップ戦略やアントレプレナーシップ教育など多岐にわたる質問が出てきました。

最後にMonozukuri Venturesの最高投資責任者で、イベント「Deep Tech Forum」を立ち上げる関 信浩から、1月中旬に開催されるDeep Tech Forum(Toronto、Pittsburgh、NYC)についてビデオによる説明がありました。

■本イベントの資料はこちらからダウンロードしていただけます。 ※下記名称の資料が本イベント資料です。【イベント資料】Deep Tech × Open Innovationを考える ■Deep Tech Forum 2024 開催の詳細はこちらからご覧ください。

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