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[日仏イノベーションフォーラム] Makers Boot CampとLa French Techが覚書を締結
日本とフランスは多くの共通点があります。フランスと日本のIoTスタートアップコラボレーションの出発点となる瞬間です。 先週、我々が参加した日本フランス・イノベーション年を締めくくる特別フォーラムには、二国間のビジネス機会を検証すべく、フランスからの公式ミッションが日本を訪問していた。2年間に及んだコラボレーションの集大成として、このイベントは、梅田にあるグランドフロント大阪のナレッジキャピタルで12月6日と7日に開催され、日仏間のイノベーションにおける次のステップや新しい機会が披露された。 駐日フランス大使の Thierry Dana 氏がブースを訪問、Delmotte 氏はフランスと京都試作ネットの連携を強調した。Makers Boot Camp は、スタートアップの新しいプロダクトの少ロット生産を支援する中小企業の集まりで、我々のプロトタイプ・エキスパートでもある京都試作ネットと共にブースエリアを開設していた。京都試作ネットには既にフランスにも顧客がいて、フランスのスタートアップを支援する上で、頼りにされているフランス人チームメンバーもいる。
我々は Kyoto VR とブースエリアを共有していた。Kyoto VR は、ユニークなバーチャルリアリティ体験を実現すべく、芸術と技術を組み合わせようとする新しいスタートアップだ。同社は最近、京都で開催された Nuit Blanche(ニュイ・ブランシュ、白夜祭の意)にも出展していた。Nuit Blanche は、文化的な取り組みに IoT を取り入れようとする特別なプロジェクトを伴ったフランスのイベントだ。パリと京都は、美術、建築の分野ですでに姉妹都市関係にあり、次なるプロジェクトには IoT も対象分野に加えられるべきだろう。 Makers Boot Camp のチームメンバーと共に、ピッチに招聘されたスタートアップの皆さん: Atmoph, PLENGoer , Kyoto VR Atmoph 共同創業者で CEO の姜京日氏、カスタマーリレーションズの 加藤周子氏は、パリなど海外市場で販売中のスマートウインドウを紹介 PLENGoer のチームは、自社のオープンソース・ロボットともに、CES 2017 出展のためアメリカツアーに出る予定。彼らのような日本の maker にとって、フランスも進出を検討する重要な市場になるだろう。2日間にわたったイベントでは、ヴァレオ、ミシュラン、Orange、ダッソー・システムズ、東洋アルミニウム、SynphaTech Japon といった主要業界プレーヤーによるセッションに加え、IoT スタートアップに向けた特別セッションデイも開催された。このイベントの目的は、今後数年間の具体的な行動に向けた計画を立てるべく、日仏間で現在繰り広げられているディスカッションにステイクホルダーが関わってもらうことだった。 この精神に基づいて、Makers Boot Camp は、駐日フランス大使館が代表する形で La French Tech と覚書を交わした。 2016年5月、筆者は Makers Boot Camp を代表して、Connected Conference と Innorobo という、フランスの2つの代表ハードウェアイベントに招かれた。フランスのロボティクスやヘルスケア分野で、ディスラプティブなプロジェクトが生まていることは明らかで、我々は世界市場を目指す質の高いローカルプレーヤーと提携したいと考えている。現在、技術やリソースの相互の往来や交換を望むプレーヤーは、日仏の両国に存在している。トゥルース市(Toulouse)からは、(市の投資招聘ビジネスマネージャーの)Julien Toulouse 氏がフランス人チームメンバーがいる京都試作ネット加盟の工場など、京都のスタートアップ・エコシステムを訪問した。この訪問は、フランスのスタートアップに日本の少ロット生産の力を説明できる機会となった。 日本からは、自治体や企業の関西代表がイベントの開催を支援していた。関わったプレーヤーたちが日仏における、よりアクティブな役割にコミットし、世界の IoT 産業を活気づけることを期待したい。 Photos by Tugi Guenes.