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【米国VC投資額レポート: 2022年8月】 シード投資に復調の兆し!? VC投資全体としては引き続き低調 | Monozukuri Ventures

近年ベンチャー投資が注目されており、事業会社が出資を検討するシリーズA以降の動向については、米国の状況もメディアなどに掲載されていることからご存じの方も多いと思います。 しかし、それより早いプレシードやシードのマクロの状況はあまり知られていません。 MZVはそういった米国のアーリーステージにも積極的に投資をしているので、直近の動向をご紹介したいと思います。 以下で詳細に触れますが、プレシード・シードとシリーズA以降でトレンドは異なります。 今回のレポートでは、今年に入ってからの傾向について触れていきます。

プレシード・シードの動向

プレシード・シードの投資は、2022年に入ってから緩やかな減少傾向にあります。3月の投資金額が大きいのは、Web3系のスタートアップのAptosとYuga Labsに対して、A16Zがリードで$200Mと$450Mをレイズしたためです。またグラフより、1件あたりの調達金額が以前より大きくなっていることが見て取れます。 8月は微増していますが、これが大型調達などによる一時的なものなのか、7月で底を打ったのかは引き続き注視していく必要があります。

プレシード・シードの投資動向(棒グラフ:投資額、折れ線グラフ:投資件数)

出典:Crunchbaseデータベース

シリーズA以降の動向

シリーズA以降の投資は、投資金額・投資件数ともに2020年以来最高だった昨年末から急激に減少しており、8月は2020年以来最低の水準と底が見えない状況となっています。金利のさらなる上昇など、短期的には株式市場が戻ってこないと投資家が悲観していることが予想されます。

シリーズA以降の投資動向(棒グラフ:投資額、折れ線グラフ:投資件数)

出典:Crunchbaseデータベース

来月以降も米国のVC投資動向を公開予定です。

調査:投資部門インターン川村

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