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【イベントレポート】第4回MIサロン京都 開催レポート
開催概要
・日時: 2025/9/25(木) ・会場:オンライン ・参加企業数: 8社
第4回MIサロン京都は、オンライン形式で開催されました。 今回も、大企業・製造業の新規事業担当者が集まり、現場起点の知見共有とネットワーキングを行いました。全体は落ち着いた進行のもと、現場実装を見据えた意見交換が中心となりました。 ※本レポートは、公開可能な範囲で当日の内容を抜粋・要約しています。
プログラム
・ゲスト講演(株式会社エスマット 代表取締役・林氏) ・サロンメンバー取組事例発表(A社) ・ディスカッション
ゲスト講演
ゲスト講演は、株式会社エスマット代表取締役・林氏による「DXの誤解と成功要因」でした。DXを“置き換え”ではなく“変えるための設計”として捉え、効率化だけに閉じない——判断や連携が進みやすい形を設計する視点が提示されました。 データの扱いは、集めることを目的化しないのが前提。必要な情報を日々の運用に無理なく乗せる設計とし、過度なリアルタイム志向に偏らず、既存環境を活かしながら前進させる進め方が共有されました。内製は尊重しつつ、要所では外部の視点も取り入れ、動き続ける仕組みに整える——このバランスが要点です。 組織への広げ方は、小さな手応えを起点に横展開するアプローチ。現場の推進役を見つけて後押しし、トップダウンの方針と現場発の動きを噛み合わせること。パートナーとの歩調合わせを丁寧に行う姿勢も共有されました。参加者の明日からの一歩に直結するヒントが随所にあるセッションでした。
サロンメンバー取組事例発表
続いて、サロンメンバーによる自社の取り組み事例が発表されました。 A社からは、事業環境の変化を受け、自社の製造力(機構×電装、国内外拠点・設備、量産運用の知見)を土台に、外部との協業機会をどう設計するかが紹介されました。 活動の中心は、スタートアップとの面談や意見交換、(一部)工場見学といった接点づくり。 初回の対話から次の段階へ進む際のハードルとその対応、立ち上げの手戻りを抑える工夫が具体的に語られました。量を打つだけでなく、案件の成熟度を見極め、社内の巻き込みを早めに設計する進め方が印象的でした。 また、ネットワーク面では、コミュニティやイベントを通じた紹介が新しい接点を生み、支援機関や外部テックコンサルとの定期的な意見交換が前進を後押ししたとのこと。自社完結にこだわらず、必要に応じて外部の力を取り入れる姿勢が示されました。 「量産前の揺らぎにどう寄り添うか」という視点は、他社にも応用しやすい内容でした。
ディスカッション
ディスカッションでは、参加者同士の意見交換が活発に続きました。スピードと慎重さのバランス、社内連携の組み方、外部パートナーとの歩調合わせなど、個社を超えて共通する視点がいくつも浮かび上がっています。初動の踏み出し方や合意形成のコツなど、明日から試せるヒントが各所で共有されました。 今回のサロンは、実務に効く視点とつながりを生み、明日からの一歩を後押しする時間になりました。
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