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[Monozukuri Hub Meetup Vol.6] アクセラレーターとインキュベーター
京都でハードウェアの開発支援をおこなっているMakers Boot Campは、2016年9月12日(月)MTRL Kyotoにて第6回目の「ものづくりハブミートアップ」(主催:京都市と京都高度技術研究所)を開催した。 今回は【 アクセルレーターとインキュベーター / Accelerators and Incubators】をテーマに、4人のゲストスピーカーを招き、プレゼン、パネルディスカッション、交流会という流れでプログラムが組まれた。簡易通訳の代わりにTwitterを用いて、イベントの状況報告と通訳をライブで試みた。
イベントの趣旨をMakers Boot Campの代表取締役である牧野成将から説明を受け、今回のMonozukuri Hub Meetupが始まった。
トップバッターはKpnetworksのCEOである山本 直延氏。Kpnetworksは国際特許を持つ通信技術を活用した通信関連インフラ機器を製造販売を行っているベンチャーである。山本氏は会社の成り立ちや設立時のアクセラレーターとの関わりについて話した。
2番目はアクセンチュアより、坂井田大悟氏が登壇。アクセンチュアでのオープンイノベーションの取り組みを説明後、インキュベーターとアクセラレーターの役割やスタートアップとしてどのように彼らを活用していくかという重要な助言をオーディエンスと分かち合った。
3番目に国際貿易分野でのテクノロジースペシャリストであるJohn Kat氏。起業の経験もあるKat氏はスタートアップが必要とする普遍的な事柄、スタートアップのステージについてやファンドへのアクセス方法などを聴衆に説明した。その後イギリスにおけるスタートアップへのサポート体制などについて詳しい説明を加えた。
最後にKeiganのCEOである德田貴司氏が登壇。はじめにイベントの9月12日が会社の法人設立日であると発表し、会場から大きな祝福を受けた。Keiganが取り組んでいるモーター製品の試作とパートナーとの関係についてのプレゼンをビデオを交えて行い、聴衆にKeiganの開発力についての強い印象を与えた。
徳田氏がスタートアップとして抱える問題を3人のメンターに相談し、アドバイスを得るという形でパネルディスカッションはスタートした。その後は進行を務めるDerrick Tran氏が具体的なシチュエーションを幾つか仮定し、ゲストスピーカー4人に彼らならこの状況でどのように対応するかを答えてもらう形式で進めた。資金調達後、どのように資金を使っていいかわからない場合、スタートアップにどうアドバイスするのか?という質問にはほとんどのパネリストが「マーケティングに注力すべきである」との答えであった。このパネルディスカッションは実践的でリアルな回答が聞け、参加者にとっても興味深いものとなった。
プログラム終了後の交流会は、参加者とゲストスピーカーがお酒を交えながらリラックスしながら自由に意見や情報を交換できる機会である。登壇中に直接質問できなかった疑問点をスピーカーと直接議論を交わすことができ、互いに理解を深められる貴重な時間となった。 次回のMonozukuri Hub Meetupは10月12日にMTRL京都で行われる。テーマは「スタートアップのものづくり」として京都試作ネットのメンバーから直接ものづくりのアドバイスを直接聞けるめったにない機会となるはずである。