開催概要

・日時:2025/6/27(金)
・会場:梅小路MArKEt　2階
・参加企業数: 9社

第1回MIサロン京都は、以下のプログラムに基づいて進行しました。
本レポートでは、公開可能な範囲内で情報を共有いたします。

プログラム

・運営より2025年度サロン概要について
・コミュニティガイドラインについて
・参加者自己紹介
・最新のTechトレンド紹介（スピーカー：Monozukuri Ventures 水上）
・Monozukuri Venturesからのお知らせ
・交流会

運営より2025年サロン概要について

冒頭では、Monozukuri Ventures（MZV）より、2025年度サロンの開催概要や年間計画についての説明を行いました。
本年度は「大企業・製造業企業としての新規事業創出の“本当の”課題を乗り越える。そのための企業間交流、事例・知見共有、情報収集を行う」ことを目的に、オフラインとオンラインを織り交ぜた月1回を目安にした定期開催が予定されています。
また、愛知県・兵庫県との連携やイノベーション拠点訪問など、企業を越えた学びと交流の機会が多く設けられていることが紹介されました。

コミュニティガイドラインについて

サロンの活動にあたっては、参加者全員が安心して意見交換・学び合いができるコミュニティとして成長できるよう、10項目の「コミュニティガイドライン」が提示されました。その中で特に大事にしている3項目を抜粋して紹介します。

1. 経験の共有と学び合い
参加者は、自身の経験や知見を積極的に共有します。他者の経験から学ぶ姿勢を持ち、相互の成長を促進しましょう。質問や疑問の提起も歓迎します。

5. 相互尊重と平等性
運営者、登壇者、参加者のすべてが対等な立場にあります。互いを尊重し、敬意をもって接します。役職や経験に関わらず、全ての意見を公平に扱います。

9. 守秘義務と情報管理
コミュニティ内で共有された個人情報や企業情報は、外部に漏らさないようにしてください。情報の扱いは細心の注意を払い、適切に管理してください。

企業間・個人間の垣根を越えた相互尊重と自発的な学びを大切にする姿勢が強調されました。

参加者自己紹介

続いて、参加者全員による自己紹介が行われました。
自社の新規事業創出における課題や参加目的が共有され、今後の議論や連携に向けた共通点が多く見出される時間となりました。

最新のTechトレンド紹介

MZVの水上より、製造業領域における最先端テクノロジーの潮流として「Physical-AI（身体性を持つAI）」と「Embodied-AI（具象化されたAI）」についての解説が行われました。
従来の「見る・動く」に留まらない、「見て、理解し、動く」という新たなAIの概念が注目されており、Vision-Language-Action（VLA）モデルなどを通じて、物理世界における“知覚・推論・行動”の統合が進んでいることが紹介されました。
特に、Google DeepMindによる「RT-2」やNVIDIAの「Isaac-GR00T」といった最新事例に触れながら、TransformerやViTによる“創発的推論”や“俯瞰的知覚”がどのように進化しているかが具体的に語られました。

Monozukuri Venturesからのお知らせ

Monozukuri Venturesからは、今後の支援メニューやイベント案内が共有されました。

・モノづくりイノベーションラボの正式始動
・オープンイノベーション診断のご紹介
・Deep Tech Forum + Startup Showcase NYC 2025（9月23日開催予定）の告知

いずれも、製造業とスタートアップの橋渡しを目的とした取り組みであり、参加企業にも活用が期待されます。

交流会

交流会では、業界や企業の枠を超えた意見交換が行われました。
共通課題へのアプローチ、協業の可能性、自社の推進体制づくりに関する対話などが自然発生的に生まれ、今後の継続的なつながりを感じられる時間となりました。

第1回京都Salonでは、顔合わせの場でありながらも活発な意見交換がなされ、次回以降に向けた関係構築の第一歩となりました。
今後もMonozukuri Venturesは、企業間のオープンな学びと連携の場を提供してまいります。

Monozukuri Venturesでは、ハードウェア・ハードテック特化型のVCからみた、製造業・ハードウェア業界動向のご紹介をしています。ご興味のある方はこちらの当社ニュースレターへご登録下さい。