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【米国VC投資額レポート: 2023年5月】シードおよびシリーズA以降の投資件数はともに減少| Monozukuri Ventures
今回のレポートでは、2023年5月のプレシード・シードとシリーズA以降、それぞれの投資動向と注目企業を紹介します。4月のレポートはこちらからご覧ください。 なお今回から、事業会社からの出資を反映させた集計方法に変更し、各ラウンドにおける投資動向のグラフを変更しています。
プレシード・シードの動向
プレシード・シードの投資動向(棒グラフ:投資額、折れ線グラフ:投資件数)
出典:Crunchbaseデータベース
Etched AIは、ハーバード大学を中退した2人によって設立された、言語モデル推論に特化したチップを開発している会社です。1種類のモデルのみをサポートすることで、GPUのパフォーマンスを1ドルあたり100倍以上にできるとのことです。今回のシードラウンドでは、Primary Venture Partners主導のもとEbay社の元CEOであるDevin Wenig氏を含むエンジェル投資家が出資しました。
※1 写真出典:wsj.com
Power Xは、水と電気の使用状況を把握するためのハードウェアとソフトウェアを開発している会社です。センサーは、設置時に穴を開けたりパイプを切断したりしなくても良いように設計されており、非侵襲で簡単に1時間以内で取り付け・取り外しができます。利用者は、スマートフォンにアプリを入れることにより使用状況を管理することが出来ます。 出典:Power X 公式HP
Freespace Roboticsは、次世代の倉庫自動化システムを開発している会社です。製品の詳細等はまだ公表されていませんが、ロボットを用いた自動化により運用コストと人件費が75%削減でき、現在の主要なAS/RSソリューションの2倍の速度で複数の荷物を一度に扱えるソリューションのようです。
2023年5月のシリーズA以降の投資では、投資件数は3月以降引き続き減少しています。投資金額は、底が見えない状況で、スタートアップの資金調達環境の低迷が続いています。 シリーズA以降の投資動向(棒グラフ:投資額、折れ線グラフ:投資件数)
出典:Crunchbaseデータベース
Lightmatterは、フォトニクスAIコンピューティングプラットフォームを開発する会社です。
Forge Nanoは、独自のナノコーティング技術である「Atomic Armor」を使用して材料工学を変革する材料科学企業です。
MayMaan Researchは、水70%とエタノール30%で構成されるクリーンな再生可能燃料を利用する内燃エンジンを開発している会社です。 ※産業の区分:What Industries are included in Crunchbase? ハードウェアとの関連が見られない企業が含まれていることがありますが、Crunchbase の分類に従い集計しています。 来月以降も米国のVC投資動向を公開予定です。
調査:投資部門インターン藤本
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【米国VC投資額レポート: 2023年4月】シード投資件数が急増、Y Combinatorの発表の影響?
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【米国VC投資額レポート: 2023年6月】シードおよびシリーズA以降の投資金額は最低水準を推移。シードの投資件数の減少が止まらず
Monozukuri Venturesでは、ハードウェア・ハードテック特化型のVCからみた、製造業・ハードウェア業界動向のご紹介をしています。ご興味のある方はこちらの当社ニュースレターへご登録下さい。
2023年5月のプレシード・シードの投資では、プレシード・シードの投資件数はともに2020年以降で過去最低となりました。投資金額で見ると、シードの投資金額は増加したものの、プレシードの投資金額は今年の2月並みになっています。投資件数に関して増減が激しくなっているので、今後の動向に注意が必要です。
MZVの投資領域であるハードウェア領域の注目企業は以下のとおりです。
1. Etched AI(調達額:536万ドル)
2. Power X(調達額:400万ドル)
3. Freespace Robotics(調達額:25万ドル)
シリーズA以降の動向
1. Lightmatter(調達額:1.54憶ドル)
2.Forge Nano(調達額:5000万ドル)
3.MayMaan Research(調達額:3000万ドル)